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【校長日記】 5年 算数 PKのキッカーを決めよう

 今日は、5年生の算数の授業を観ました。

 

 昨年のワールドカップはPK戦が印象に残りました。そこで、これまでのPKの結果を参考に、次は誰に蹴らせたらいいか、監督になったつもりで考えようという問題です。

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季節
Aさん   × × × × ×
Bさん   × × × × ×
Cさん   × × × × × ×

 

 割合の学習をしているので、通算の成績で見れば、

Aさんは8回のうち3回成功しているので、3÷8=0.375ということになります。

同様に、Bさんは、10回のうち5回成功しているので、5÷10=0.5

Cさんも、12回のうち6回成功しているので、6÷12=0.5

BさんかCさんがいいだろうということになります。

 

 では、部分で見るとどうでしょうか。

最近の2年間で見ると、Aさんは4回のうち3回も成功しています。Bさんは2回、Cさんは1回しか成功していませんので、最近調子がいいのはAさんという見方もできそうです。

 

 Aさんが8回しか蹴っていないので、BさんとCさんも直近の8回だけで見ないと不公平だという意見の子もいました。そうなると、AさんとBさんは直近の8回で3回ずつ成功していますが、Cさんは4回成功しているということになります。

 

 割合という便利な考え方も、情報の切り取り方によって意味合いが変わってくることを、子どもたちも感じているようでした。

 

 放課後、今日の授業について校内の教員同士で協議を行いました。算数を、どうすれば現実に近い場面で子どもたちが学ぶことができるのか、様々な意見が出されました。その後、本校の開かれた学校づくり協議会の委員である、武蔵野大学准教授の小野健太郎先生に、これからの算数教育の方向性についてお話をうかがいました。

 

公開日:2023年01月25日 20:00:00
更新日:2023年01月25日 21:22:48